費用相場2026.07.05
「古くなった家を丸ごと生まれ変わらせたいけれど、費用はいくらかかるの?」「フルリフォームとリノベーションって何が違うの?」——住まいの全面改修を考え始めると、こうした疑問が次々に出てきますよね。この記事では、フルリフォーム・リノベーションの費用相場から具体的な進め方、費用を抑えるコツ、失敗しない会社選びまで、施主の目線でわかりやすく解説します。

まず言葉の整理から始めましょう。どちらも住まいを大きく変える工事ですが、ニュアンスに違いがあります。
ただし、明確な定義があるわけではなく、会社によって使い方はさまざまです。実際の現場では「フルリフォーム」と「リノベーション」がほぼ同じ意味で使われることも珍しくありません。大切なのは言葉の違いよりも、「自分の家をどう変えたいのか」を具体的にイメージすることです。
全面改修の中でも、柱や梁など構造部分だけを残して内装や設備をすべて解体し、ゼロから作り直す工事を「スケルトンリフォーム」と呼びます。間取りを自由に変えられる反面、費用は高くなる傾向があります。既存の間取りをある程度活かすか、スケルトンにするかで金額が大きく変わる点を押さえておきましょう。

費用は建物の種類・広さ・工事範囲・使う建材のグレードによって大きく変わります。ここでは一般的な目安を紹介します。あくまで参考値であり、実際の金額は現地調査を経た見積もりで確認してください。
| 工事範囲 | 費用目安 |
|---|---|
| 内装・設備を中心とした改修 | 500万円〜1,200万円程度 |
| 間取り変更を含む大規模改修 | 1,000万円〜2,000万円程度 |
| スケルトンリフォーム(構造以外を一新) | 1,500万円〜2,500万円程度 |
| 広さの目安 | 費用目安 |
|---|---|
| 〜50㎡程度 | 400万円〜800万円程度 |
| 50〜70㎡程度 | 600万円〜1,200万円程度 |
| 70㎡以上 | 900万円〜1,800万円程度 |
1㎡あたりの単価で見ると、内装中心なら10万円〜15万円程度、フルスケルトンなら15万円〜25万円程度が一つの目安になります。マンションの場合は管理規約による制約(床材の遮音等級、水回りの移動範囲など)があるため、事前確認が欠かせません。
特に築年数が古い住宅では、解体後に想定外の劣化が見つかることがあります。見積もりには予備費として全体の1割程度を見込んでおくと安心です。

全面改修は工事期間も長く、決めることも多いため、流れを知っておくと安心して進められます。一般的な進め方は次のとおりです。
計画開始から完成までは、規模にもよりますが3か月〜半年程度かかるのが一般的です。住みながらの工事が難しい大規模改修では、仮住まいや引っ越しのスケジュールも合わせて考える必要があります。
スケルトンリフォームなど大規模な工事では、工事期間中に別の場所へ住む「仮住まい」が必要になります。賃貸物件の家賃・敷金・引っ越し代(往復)なども含めると、数十万円単位の出費になることがあります。総予算を考えるときは、この費用も忘れずに組み込みましょう。

限られた予算で理想の住まいに近づけるには、いくつかのコツがあります。
省エネ性能を高める断熱改修、耐震補強、介護に向けたバリアフリー改修などは、国や自治体の補助金・税制優遇の対象になることがあります。代表的なものとして、省エネリフォームや耐震改修に関する補助制度、リフォームローン減税などが挙げられます。
ただし、補助金の名称・金額・受付期間・条件は年度によって変わり、自治体によっても異なります。最新情報は各自治体の窓口や公式サイトで必ずご確認ください。申請は工事着工前に行う必要がある制度も多いため、計画段階で会社に相談しておくとスムーズです。
全面改修は金額が大きく、工事期間も長いため、どの会社に頼むかで満足度が大きく変わります。次の点を確認しましょう。
| チェック項目 | 確認したいこと |
|---|---|
| 実績・得意分野 | フルリフォームやリノベーションの施工事例が豊富か |
| 見積もりの明確さ | 「一式」ばかりでなく、項目ごとに内訳が示されているか |
| 建設業許可・資格 | 一定規模以上の工事に必要な許可や有資格者がいるか |
| 保証・アフター | 工事後の保証内容や、不具合時の対応体制が整っているか |
| 担当者との相性 | 要望を丁寧に聞き、わかりやすく説明してくれるか |
極端に安い見積もりには注意が必要です。必要な工事が抜けていたり、後から追加費用が膨らんだりするケースもあります。金額だけでなく、提案内容・説明の丁寧さ・保証を総合的に比較して判断しましょう。
比較のために相見積もりは有効ですが、あまりに多いと打ち合わせだけで疲れてしまいます。2〜3社程度に絞り、同じ要望・条件を伝えて比較すると、金額と提案の違いが見えやすくなります。
内装・設備を中心とした改修で約500万円〜1,200万円程度、間取り変更を含む大規模改修で約1,000万円〜2,000万円程度、スケルトンリフォームで約1,500万円〜2,500万円程度が目安です。
明確な法的定義はありませんが、一般にリフォームは古くなった部分を元の状態に戻す工事、リノベーションは間取りや性能を変えて住まいの価値を高める工事を指すことが多くなっています。
規模によりますが、全面改修では3〜6か月程度かかることが一般的です。多くの場合は仮住まいが必要になるため、家賃と引っ越し費用(2回分)も予算に含めて計画しましょう。
基礎や構造が健全であればリフォームの方が費用を抑えられることが多く、既存不適格で建て替えると同じ規模で建てられない土地では特に有利です。構造の傷みが大きい場合は建て替えの方が合理的なこともあります。
優先順位を「必ずやる」「できればやる」に分けたうえで、総額の1割程度を予備費として確保しておくことをおすすめします。解体後に見つかる劣化への対応費用として役立ちます。
フルリフォーム・リノベーションは、住まいを長く快適に使い続けるための大きな投資です。費用は工事範囲や建材のグレードで大きく変わり、戸建てで500万円〜2,500万円程度、マンションで400万円〜1,800万円程度が一つの目安になります。成功のポイントは、要望の優先順位を明確にすること・複数社を比較すること・補助金を上手に活用することの3つです。進め方の流れを理解し、信頼できる会社とじっくり計画を進めれば、理想の住まいはきっと実現できます。
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