費用相場2026.07.10
耐震リフォームで最初に頼むべきなのは、工事の見積もりではなく耐震診断です。順番を間違えると、必要のない壁を足したり、肝心の弱点を残したまま「補強済み」になったりします。地震のたびに家がきしむ音を聞いて不安になる方ほど、まず診断で自分の家の弱いところを知ってください。診断から補強工事までの流れ、費用相場、使える補助金と減税、失敗しないリフォーム会社の見分け方を、施主の立場で追っていきます。

耐震リフォームは、地震の揺れで建物が倒れたり壊れたりしにくくするための補強工事です。やみくもに壁や柱を足すものではありません。先に建物の弱点を調べ、その結果に応じて必要な補強を計画するのが基本です。
正しい順番は、先に耐震診断で建物ごとの弱点をつかみ、それから補強設計と工事に進むことです。診断では、築年数や構造、壁の配置バランス、基礎の状態、傷み具合を調べ、地震に対する強さを数値で評価します。
とくに1981年(昭和56年)以前の「旧耐震基準」で建てられた木造住宅は、今の基準を満たしていないことが多く、診断の意味が大きい建物です。診断結果を見ないまま一律の工事を勧めてくる会社には、警戒してください。
この順番を守るだけで、無駄のない、効果のある補強になります。

木造住宅の耐震補強は、診断で見つかった弱点に応じていくつかの工事を組み合わせます。代表的なものを挙げますが、どれをやるかは必ず診断結果をもとに専門家が判断します。
同じ築年数でも、必要な工事は一軒ごとに違います。壁を足すだけで済む家もあれば、基礎や屋根まで含めた大がかりな補強が要る家もあります。だから「その家に合った補強」を診断から組み立てる必要があるわけです。

費用は、診断結果、補強の範囲、基礎と屋根の状態、内外装の復旧、住みながら工事するかどうかで大きく動きます。以下はあくまで目安です。
| 項目 | 費用の目安 | 内容 |
|---|---|---|
| 耐震診断 | 0円〜20万円程度 | 自治体の補助で無料・低額になる場合あり |
| 補強設計 | 10万円〜30万円程度 | 診断結果に基づく設計・計画 |
| 部分的な補強工事 | 50万円〜100万円程度 | 耐力壁の追加・金物補強が中心 |
| 本格的な補強工事 | 100万円〜200万円程度 | 基礎補強・屋根軽量化を含む |
| 大規模改修と併用 | 200万円以上 | 内外装リフォームと同時施工 |
診断なしで「一律〇〇万円で耐震補強」と提示する会社ではなく、建物を見て根拠のある見積もりを出す会社を選んでください。

耐震リフォームには、費用の負担を軽くする公的な支援があります。うまく使えば自己負担はかなり抑えられます。
多くの地方公共団体が、耐震診断・補強設計・耐震改修への補助制度を設けています。対象になる建物の年代や構造、診断結果、申請時期、登録事業者の利用など、条件は自治体ごとに違います。共通して多いのは工事前の申請が必要という点で、着工してからの申請は認められないことがほとんどです。
補助の内容や金額は年度で変わることがあります。最新情報は必ずお住まいの各自治体の窓口で確認してください。
国の制度としても、一定の対象リフォームに対する減税が案内されています。例として、2026年1月1日から2028年12月31日までに対象となる耐震改修を行った場合の制度が公開されています。耐震改修は、条件を満たせば住宅ローン減税と併用できる場合があります。
控除の計算や証明書の発行では、受け取った補助金を工事費から差し引いて扱うルールがあり、住宅耐震改修証明書などの書類が必要です。制度の中身や金額・期限は改正されることがあるので、実際に使う際は最新の公式情報に加えて、自治体窓口・税務署・専門家に必ず確認してください。
| 支援の種類 | 対象 | ポイント |
|---|---|---|
| 自治体の補助金 | 診断・設計・改修 | 工事前申請が原則、条件は自治体で異なる |
| 所得税の控除 | 耐震改修 | 証明書が必要、住宅ローン減税と併用可の場合あり |
| 固定資産税の減額 | 耐震改修 | 要件・期間は最新情報を要確認 |
これらの制度は併用できることもありますが、申請には順序と期限があります。支援を無駄にしないコツは一つ、着工前に確認しておくことです。
耐震リフォームは専門性が高く、施工の質がそのまま家の安全に直結します。信頼できる会社を選ぶための見どころを挙げます。
「どこに頼めばいいか分からない」というのが、耐震リフォームで一番多いつまずきです。地元の事情に詳しく、実績のある会社に相談するところから始めてください。
0円〜20万円程度が目安です。自治体によっては無料か低額で受けられる制度があります。まずはお住まいの自治体に診断の補助制度があるかを確認してみてください。
部分的な補強で約50万円〜100万円程度、住宅全体では約100万円〜200万円程度、基礎からの大規模な補強では200万円以上になることもあります。診断結果によって必要な工事は大きく変わります。
1981年5月以前に建築確認を受けた住宅は旧耐震基準なので、優先して診断を受けることが勧められています。2000年5月以前の木造住宅も接合部の基準が違うため、確認しておくと安心です。
壁の補強や金物の設置といった部分的な工事なら、住みながら進められることが多いです。基礎の補強や大規模な改修では、仮住まいが必要になる場合があります。
多くの自治体が耐震診断・耐震改修への補助制度を設けています。要件を満たす耐震改修は、税の優遇措置の対象になる場合もあります。制度は自治体で異なり、着工前の申請が条件になることが多いので、事前に確認してください。
やることは決まっています。まず耐震診断で家の弱点をつかみ、その結果に沿って補強設計と工事を進める。工事は耐力壁の追加、接合金物、基礎補強、屋根の軽量化などがあり、費用は建物の状態と補強範囲で50万円〜200万円以上まで幅があります。自治体の補助金や国の減税で負担は軽くできますが、着工前の申請と証明書が条件なので、順番を間違えないでください。制度は年度や自治体で変わります。最新の公式情報と窓口で確かめたうえで、診断から丁寧に付き合ってくれる会社を選びましょう。
リフォームプラザなら、お住まいの地域に対応した優良リフォーム会社への無料一括見積もりが可能です。まずはお気軽にご相談ください。