費用相場2026.08.04
『中古マンションを購入して自分好みに変えたい』『水まわりをまとめて新しくすると、いくら必要なのか知りたい』——マンションリフォームの費用は、工事する箇所だけでなく、専有面積、設備のグレード、配管の移動距離、管理規約によって大きく変わります。この記事では、マンションリフォームの費用相場を工事別・広さ別に整理し、戸建てとは異なる変更可能な範囲、工事申請、工期、見積書の確認点までわかりやすく解説します。

まずは代表的な工事の目安を確認しましょう。金額は一般的な目安であり、既存設備の状態や建物の条件によって変わります。正確な費用は現地調査と相見積もりで確認することが大切です。
| 工事内容 | 費用の目安 | 工期の目安 |
|---|---|---|
| 壁紙の張り替え(全室) | 約30万円〜80万円程度 | 3日〜1週間程度 |
| 床材の張り替え(全室) | 約50万円〜150万円程度 | 4日〜2週間程度 |
| キッチン交換 | 約60万円〜180万円程度 | 3日〜1週間程度 |
| 浴室交換 | 約70万円〜160万円程度 | 3日〜1週間程度 |
| トイレ・洗面台交換 | 約20万円〜80万円程度 | 1日〜4日程度 |
| 間取り変更を伴う部分改修 | 約200万円〜700万円程度 | 2週間〜2カ月程度 |
| 内装・水まわりの全面改修 | 約500万円〜1,500万円程度 | 1〜3カ月程度 |
| スケルトンリフォーム | 約700万円〜2,000万円以上 | 2〜4カ月程度 |
同じキッチン交換でも、既存位置のまま入れ替える場合と、対面式へ移動して給排水管や換気ダクトを延長する場合では総額が変わります。設備本体の価格だけで判断せず、解体・配管・電気・内装・廃材処分まで含めた総額を比較しましょう。
| 専有面積 | 内装・設備中心 | 間取り変更を含む全面改修 |
|---|---|---|
| 50㎡前後 | 約400万円〜800万円程度 | 約700万円〜1,200万円程度 |
| 60㎡前後 | 約500万円〜900万円程度 | 約800万円〜1,400万円程度 |
| 70㎡前後 | 約600万円〜1,100万円程度 | 約900万円〜1,600万円程度 |
| 80㎡前後 | 約700万円〜1,300万円程度 | 約1,000万円〜1,900万円程度 |
面積が同じでも、配管更新、断熱、造作収納、設備グレードを加えると費用は上がります。反対に、間取りと使える設備を残し、内装を中心に整えると予算を抑えやすくなります。住宅全体の費用を比較したい方は、リフォーム費用相場の一覧も参考にしてください。
マンションリフォームの見積書は、商品代だけでなく次の費用で構成されます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 設備・材料費 | キッチン、浴室、床材、建具、収納など |
| 解体・撤去・処分費 | 既存設備や内装材の撤去、搬出、廃材処分 |
| 設備工事費 | 給排水、電気、ガス、換気ダクトの接続・移設 |
| 内装・造作工事費 | 壁・床・天井、間仕切り、下地、建具の施工 |
| 養生・搬入費 | 共用廊下やエレベーターの保護、資材の搬入 |
| 設計・現場管理・諸経費 | 図面、申請対応、工程管理、清掃など |

マンションでは、所有者が自由に改修できる専有部分と、個人では原則として変更できない共用部分があります。どこまでが専有部分かは建物と管理規約で異なるため、計画前の確認が欠かせません。
| 区分 | 一般的な例 | 確認点 |
|---|---|---|
| 専有部分 | 室内の壁・天井・床の仕上げ、設備、専有部分の配管 | 構造壁や規約上の制限を除き改修できる場合が多い |
| 共用部分 | 構造躯体、共用廊下、バルコニー、共用配管 | 撤去・穴あけ・移動は原則としてできない |
| 専用使用部分 | 窓、サッシ、玄関ドア、バルコニーなど | 日常使用は専用でも、交換には管理組合の確認が必要 |
特に窓サッシ、玄関ドア、コンクリート躯体は共用部分として扱われるのが一般的です。内窓の設置や玄関ドア内側の仕上げなど、専有部分側で対応できる方法もありますが、必ず管理規約と管理組合の判断を確認してください。窓の工事は内窓・サッシ交換の費用で詳しく解説しています。

工事内容を決める前に、管理規約・使用細則・工事細則を確認します。契約後に規約違反が判明すると、設備や床材の変更、工程の組み直しが必要になります。
マンション施工の経験があるリフォーム会社は、管理組合への提出資料や共用部養生の段取りに慣れています。見積もり時に『申請対応をどこまで含むか』を確認しておきましょう。

| ステップ | 主な内容 | 期間の目安 |
|---|---|---|
| 1. 現地調査 | 寸法、配管、分電盤、躯体、搬入経路の確認 | 1日 |
| 2. プラン・見積もり | 要望整理、図面、仕様、概算と内訳の比較 | 2〜6週間程度 |
| 3. 管理組合への申請 | 図面・工程表・仕様書などを提出 | 規約による |
| 4. 発注・着工準備 | 設備発注、近隣案内、共用部養生 | 2〜6週間程度 |
| 5. 工事 | 解体、設備、造作、内装、検査 | 数日〜4カ月程度 |
| 6. 完成確認 | 動作確認、仕上がり確認、書類受領 | 1日 |
壁紙や設備の部分交換なら住みながら施工できる場合があります。一方、全面改修では騒音・ほこりに加え、キッチン・浴室・トイレが長期間使えないため、仮住まいのほうが現実的です。仮住まい費、引っ越し費、家具保管費も総予算へ含めてください。
見積書では、設備の商品名・数量、施工面積、撤去処分、養生、管理組合対応、追加工事の扱いを確認します。比較方法はリフォーム見積もり比較の7つのポイントもご覧ください。
壁紙や設備の部分交換なら数十万円から、水まわりと内装をまとめた改修は約300万円〜800万円程度、間取り変更を含む全面改修は約700万円〜2,000万円以上が一つの目安です。専有面積、配管移動、設備グレード、管理規約によって変わるため、現地調査で確認してください。
70㎡前後では、内装・設備中心で約600万円〜1,100万円程度、間取り変更を含む全面改修で約900万円〜1,600万円程度が目安です。スケルトン化、配管更新、造作収納、高価格帯設備を含めると、それ以上になる場合があります。
室内の非構造壁は変更できることがありますが、建物を支える壁・柱・梁・床スラブ、共用配管などは変更できません。配管勾配や換気ダクトの経路でも制約が出ます。図面と管理規約を確認し、マンション施工に詳しい会社へ現地調査を依頼してください。
壁紙や一部設備の交換なら住みながら進められる場合があります。全面改修では水まわりが使えない期間、騒音、粉じん、家具移動の負担が大きいため、仮住まいが一般的です。工程表で使用できない設備と期間を確認して判断しましょう。
窓の断熱、省エネ設備、バリアフリーなどを含む場合は、国や自治体の支援制度の対象になることがあります。窓や玄関ドアは共用部分との関係もあるため、制度要件に加えて管理組合の承認可否を確認してください。制度は年度や自治体で変わるため、着工前に公式サイトと自治体窓口で最新情報をご確認ください。
マンションリフォームは、部分改修なら数十万円から、間取り変更を含む全面改修では約700万円〜2,000万円以上まで幅があります。費用を左右するのは専有面積だけではなく、配管移動、設備グレード、下地状態、管理規約、搬入条件です。最初に変更できる範囲と工事申請を確認し、同じ条件で複数社の見積もりを比べることが、予算超過を防ぐ近道です。
リフォームプラザなら、お住まいの地域に対応した優良リフォーム会社への無料一括見積もりが可能です。まずはお気軽にご相談ください。