費用相場2026.06.09
夜中に水を飲みに立ったキッチンで、黒い影が走る。翌朝あらためて見回すと、換気扇のまわりは油でべたつき、シンク下には見覚えのない粉のようなものが落ちている。こうなると「掃除も駆除も、まとめて誰かに頼みたい」と思うのが自然です。ただ、相場が分からないと依頼に踏み切れません。相場が頭に入っていれば、届いた見積もりが高いのか妥当なのか、その場で判断できます。

ハウスクリーニングと害虫駆除は別のサービスとして提供されることが多いのですが、同じ会社がまとめて対応してくれる場合もあります。まず基本的な料金の目安から。
ハウスクリーニングの料金は、清掃する場所と作業範囲で変わります。代表的なメニューの相場は次のとおりです。
| 作業箇所 | 料金の目安 |
|---|---|
| キッチン(換気扇含む) | 1万5,000円〜2万5,000円程度 |
| 浴室・お風呂 | 1万3,000円〜2万円程度 |
| トイレ | 8,000円〜1万2,000円程度 |
| 洗面所 | 7,000円〜1万円程度 |
| エアコン(壁掛け1台) | 8,000円〜1万5,000円程度 |
| 家全体(空室・一括) | 3万円〜10万円程度 |
複数の箇所をまとめて頼む「セットプラン」を使うと、単品で頼むより割安になるのが一般的です。
害虫駆除は、対象の害虫の種類、被害の程度、家の広さで費用が大きく変わります。おおまかな目安を挙げます。
| 害虫の種類 | 料金の目安 |
|---|---|
| ゴキブリ | 1万5,000円〜4万円程度 |
| シロアリ | 1万円〜2万円/坪程度 |
| ハチ(巣の撤去) | 8,000円〜3万円程度 |
| ダニ・ノミ | 1万5,000円〜3万円程度 |
| ネズミ | 2万円〜10万円程度 |
害虫駆除は一度の作業で終わらないことがあります。再発を防ぐために定期的な点検や複数回の施工が要る場合もあるので、見積もりの時点で「施工回数」と「アフター保証の有無」を聞いておいてください。

害虫駆除の費用は「どの害虫を、どの範囲で駆除するか」でまるで違います。代表的な害虫ごとに料金がどう決まるかを押さえておくと、見積もりの数字に驚かずに済みます。
ゴキブリ駆除は、飲食店だけでなく一般家庭でも需要の多いサービスです。ベイト剤(毒餌)の設置やスプレー施工が中心で、住宅の広さで料金が変わります。1回の施工で1万5,000円〜4万円程度が目安ですが、被害が深刻なら複数回の施工が必要になることもあります。
シロアリは家の構造そのものを傷めるので、早く手を打つほど傷が浅く済みます。料金は「坪単価」で計算されることが多く、1坪あたり1万円〜2万円程度が相場です。30坪程度の住宅なら30万円〜60万円程度になるケースもあります。多くの会社が5年程度の保証を付けているので、保証内容も含めて比べてください。
アシナガバチやスズメバチの巣は、放っておくと刺される事故につながります。巣の大きさと場所(高所、屋根裏など)で料金が変わり、8,000円〜3万円程度が目安です。スズメバチのように危険性が高いものは、料金が上がる傾向があります。
ネズミは繁殖力が高く、侵入口をふさぐ「防鼠工事」までやると費用がかさみます。駆除だけなら2万円程度からできますが、侵入経路の封鎖と清掃・消毒までセットにすると10万円前後になることもあります。現場で多いのは、駆除だけ頼んで侵入口をそのままにし、数か月後にまた天井裏で足音がするケースです。封鎖まで含めた金額で比べてください。
害虫が出る場所は、汚れやすい水回りやキッチンと重なりがちです。だからハウスクリーニングと害虫駆除を同時に頼むと、いくつか得があります。
まず出張費と基本料金。別々に頼めばそれぞれにかかる分が一本になり、総額が下がることがあります。次に効果の面です。害虫のえさになる油汚れや食べかすを清掃で取り除いてから駆除するので、施工後に再発しにくい。そして手間。立ち会いや在宅が1回で済むのは、忙しい家庭にとって金額以上に大きいかもしれません。
引っ越し前の空室清掃や、長く放置していた実家の片付けでは、清掃と駆除をまとめてやるのが効率的です。

一番効くのは相見積もりです。同じ作業でも会社で料金差があるので、最低でも2〜3社に同じ条件を伝えて比べてください。次にセットプラン。単品を積み上げるより、複数箇所をまとめたプランのほうが割安になることが多い。時期も金額を動かします。年末と引っ越しシーズンは料金が上がりやすく、閑散期なら日程の融通も交渉もききます。
見落とされがちなのが、作業範囲の伝え方です。「換気扇の内部まで」「シンク下の収納の中も」と具体的に言っておくと、当日になって追加料金が出るのを防げます。家具の移動や物の整理を先に済ませておくのも同じ理由で、作業時間が短ければ請求も膨らみません。
自治体によっては、住宅の衛生環境の改善やリフォームに関する補助制度を用意しているところもあります。制度の有無や内容は自治体で違うので、最新情報は各自治体の窓口で確認してください。
トラブルを避けるために、契約前に次の点を確認しておきます。
「基本料金は安かったのに、当日になって追加料金を請求された」という話は珍しくありません。見積もりの段階で「この金額以外に費用は発生しないか」を聞き、答えを書面に残してもらってください。
害虫駆除では薬剤を使うので、小さなお子さまやペット、アレルギーのある方がいる家庭では、薬剤の種類と安全性を事前に相談してください。低刺激・低臭タイプを選べる会社もあります。
害虫は再発することがあります。施工後の保証期間と、再発したときに無償で再施工するのか点検だけなのかを、契約前にはっきりさせておく。口頭の「大丈夫です」ではなく、保証書として出してくれる会社を選んでください。

料金の安さだけで選ぶと、作業の質や当日の対応で不満が残ります。見積書で見るのは、作業内容と内訳が「一式」ではなく箇所ごとに書かれているかどうか。害虫駆除なら、使う薬剤の名前、施工回数、保証期間の三つが書面に入っているかで、その会社の姿勢はだいたい分かります。
資格も判断材料になります。害虫駆除では「防除作業監督者」などの資格を持つスタッフがいる会社のほうが、薬剤の扱いと説明が確かです。地域での施工実績や利用者の評価は見ておくにこしたことはありませんが、それより、疑問に対して言葉を濁さず答えるかどうか。電話で問い合わせた時点で見当がつきます。
それでも絞り込めないなら、一括見積もりサービスで複数社を並べてください。料金とサービス内容を同じ土俵で比べられます。
キッチン(換気扇含む)で約1万5,000円〜2万5,000円程度、浴室で約1万3,000円〜2万円程度、トイレで約8,000円〜1万2,000円程度、エアコン1台で約8,000円〜1万5,000円程度が目安です。
空室の一括クリーニングで約3万円〜10万円程度が目安です。広さと汚れの程度で変わります。住みながらの場合は家具の移動が要るので、条件が変わることがあります。
対応している業者なら同時に頼めます。作業日をまとめられるので立ち会いの手間が減り、費用面で割安になる場合もあります。
害虫の種類と施工方法で違います。再発を防ぐには、駆除のあとに侵入経路をふさぎ、清掃で発生源を断つところまでやる必要があります。保証期間の有無も確認してください。
作業範囲(どこまで含まれるか)、追加料金が出る条件、使う洗剤や薬剤、作業時間、立ち会いの要否、損害保険への加入状況の六つです。見積もりの段階で聞いておいてください。
まず、気になっている場所と虫の種類を書き出して、それを同じ条件で複数の会社に伝えてください。ハウスクリーニングは1箇所あたり1万円前後から、害虫駆除は害虫の種類によって1万円台から数十万円までと幅があるので、比べないことには相場が見えません。セットプランや閑散期を使えば費用は抑えられます。ただし料金だけで決めず、追加費用の有無、薬剤の安全性、保証内容を確認したうえで会社を選んでください。
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