費用相場2026.07.08
お風呂は、壊れてから直すと一番高くつく設備です。タイルの目地が黒ずんできた、冬に足元が冷たい、浴槽のお湯がすぐ冷める。こういう段階で動けば、選択肢も工期も費用も自分で決められます。逆に水漏れが床下まで回ってからでは、土台の補修という余計な工事が乗ってきます。読みながら、自分の家の浴室が今どの段階にあるのかを当てはめてみてください。

お風呂リフォームの費用は「何をどこまでやるか」でほぼ決まります。代表的な工事内容ごとの一般的な目安から。
| 工事内容 | 費用相場 | 工事期間の目安 |
|---|---|---|
| ユニットバスからユニットバスへの交換 | 60万円〜120万円程度 | 3〜5日 |
| 在来工法(タイル張り)からユニットバスへの変更 | 80万円〜160万円程度 | 5〜7日 |
| 浴室設備の一部交換(水栓・シャワーなど) | 2万円〜15万円程度 | 半日〜1日 |
| 浴室暖房乾燥機の設置 | 8万円〜20万円程度 | 半日〜1日 |
| マンションの浴室リフォーム | 60万円〜130万円程度 | 3〜5日 |
「ユニットバス」は、壁・床・浴槽・天井が一体になった規格品の浴室のことです。工場で作った部材を現場で組み立てるので、工期が短く、防水性が高い。一方の「在来工法」はコンクリートやタイルで一から作る浴室で、自由度は高いものの、年数が経つとひび割れや水漏れが起きやすくなります。
ユニットバスには、標準・ミドル・ハイといったグレードの価格帯があります。標準グレードは機能を絞って費用を抑えたもの、ハイグレードになると浴室暖房乾燥機、保温性の高い浴槽、節水シャワー、掃除しやすい床材あたりが充実してきます。同じサイズでもグレード次第で数十万円の差がつくことは珍しくありません。

全体像を知っておくと、打ち合わせで何を聞かれるかが分かり、準備が楽になります。
入口は相談と現地調査です。希望を伝え、浴室のサイズや配管の状態を見てもらい、その調査をもとに商品と工事内容、費用の見積もりが出てきます。内容に納得できたら契約し、ユニットバスを発注。発注から納品まで2〜4週間程度かかることもあるので、入りたい時期から逆算して動いてください。
着工すると、今の浴室を解体して撤去します。在来工法の場合はここに手間がかかります。次に給排水管や電気配線を整え、床の防水処理や土台の調整をしてから、新しい浴室を組み立てて据え付け。内装や換気扇を仕上げ、水漏れや動作を確認して引き渡しです。
工事中はお風呂に入れません。近くの銭湯や親戚の家を当てにできるか、先に考えておくと気が楽です。工期が5日を超えそうなら、リフォーム会社に代わりの手段を相談しておいてください。
マンションは、管理規約で工事できる時間帯や搬入経路が決まっていることが多く、管理組合への届け出が先に必要です。入れられるユニットバスのサイズに制約があることもあります。戸建ては自由度が高い反面、築年数が古いと解体後に土台や配管の傷みが見つかり、追加工事になることがあります。この追加分は見積もり段階では読めないので、「出た場合いくらか」を先に聞いておくのが現実的です。

お風呂リフォームはまとまった出費です。削れるところと、削ってはいけないところを先に分けておきます。
同じ商品、同じ工事内容でも、会社によって金額は違います。相見積もりは相場感をつかむためのもので、値切りの道具ではありません。グレードは、浴槽の保温性や床材のように毎日体で感じる部分に厚く、壁パネルの柄のように見た目だけの部分は標準で十分。ここでメリハリをつけると、満足度を落とさずに総額が下がります。
キッチンや洗面所も近いうちに直す予定があるなら、同時にやると諸経費を圧縮できることがあります。見積書で見落とされがちなのが、既存浴室の解体処分費と、給湯器の接続替えです。ここが「一式」になっていたら内訳を聞いてください。省エネや介護が目的の工事なら、補助が出ることもあります。
お風呂リフォームでは、断熱性能を上げる工事やバリアフリー化に対して、国や自治体の補助金・減税制度を使える場合があります。代表的なものを挙げます。
| 制度の種類 | 対象となる工事の例 |
|---|---|
| 省エネ関連の補助制度 | 高断熱浴槽、節湯水栓などの導入 |
| 介護保険の住宅改修 | 手すりの設置、段差解消など(要支援・要介護認定が必要) |
| 自治体独自のリフォーム助成 | 地域の施工会社を利用したリフォームなど |
こうした制度は年度や予算で中身が変わり、申請期限や条件も細かく決まっています。ここに挙げたのはあくまで例なので、実際に使えるかどうかは各自治体の窓口や公式サイトで最新情報を確認してください。申請の手続きに慣れたリフォーム会社に相談すると話が早いです。

浴室は一度組んだら簡単には替えられない場所です。費用だけで決めると、毎日の小さな不便を長く抱えることになります。
浴室暖房乾燥機は冬場のヒートショック対策になり、雨の日の洗濯物乾燥にも使えます。高断熱浴槽はお湯が冷めにくく、追い焚きの回数が減るぶん光熱費が下がる。この二つは、あとから足そうとすると壁や電気の工事が絡むので、最初に決めておく設備です。
掃除のしやすさは、汚れが付きにくく水はけの良い床材と浴槽を選ぶかどうかで、日々の手間がだいぶ変わります。手すりと段差解消は、今は必要なくても、壁の下地補強だけ入れておけば後から手すりを付けられます。節水シャワーは使い心地を変えずに水道代を抑えられる、費用対効果の高い小物です。
「ヒートショック」は、急な温度変化で血圧が大きく動き、体に負担がかかる現象です。冬の入浴時に起きやすいので、浴室と脱衣所を暖かく保つ工夫は健康面でも意味があります。高齢のご家族がいるなら、暖房設備と手すりは他の設備より優先して検討してください。
浴室の色は、ショールームの照明の下と自宅の浴室とでは見え方が違います。濃い色は水垢や石けんカスが目立ちやすく、掃除の手間に直結する。見た目で選ぶ前に、その色を毎日拭く自分を想像してみてください。実物を見ておくと失敗が減ります。
ユニットバスからユニットバスへの交換で約60万円〜120万円程度、在来工法(タイル張り)からユニットバスへの変更で約80万円〜160万円程度が目安です。設備のグレードや浴室のサイズで変わります。
ユニットバスの交換で3〜5日程度、在来工法からの変更では5〜7日程度が目安です。その間は浴室が使えないので、近隣の入浴施設を使うなどの想定をしておいてください。
ユニットバスは工場で成形した部材を現場で組み立てる方式で、防水性が高く工期が短いのが特徴です。在来工法は現場でタイルなどを施工する方式で、寸法やデザインの自由度が高い反面、防水層の劣化には注意が要ります。
できますが、入れられるユニットバスのサイズが決まっている、搬入経路に制約がある、管理規約で工事時間が決まっているといった条件があります。事前の現地調査と管理組合への確認が必要です。
設備のグレードを標準的なものにする、オプションを絞る、他の水まわり工事とまとめて頼む、といった方法があります。ただし断熱浴槽や手すりのように後から足しにくい部分は、最初の段階で決めておいてください。
費用の目安は、ユニットバスの交換で60万円〜120万円程度、在来工法からの変更で80万円〜160万円程度。工期は内容によって数日から1週間ほどです。読んだあと最初にやるべきことは、今の浴室がユニットバスか在来工法かを確かめること。それで費用の枠と工期がほぼ見えてきます。そのうえで複数社の見積もりを比べ、グレードにメリハリをつけ、使える補助金を確認する。暖房や手すりのような安全面は後回しにせず、家族みんなが長く使える浴室を目指してください。
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