内装・間仕切り2026.10.20
昼間のリビングには光が入るのに、廊下へ出ると照明のスイッチに手が伸びる。隣り合う空間でも、壁一枚で明るさの印象は変わります。部屋を丸ごとつなげず、隣室の光や家族の気配を取り込みたいときに検討できるのが、間仕切り壁に設ける室内窓です。
ここで扱う室内窓は、外窓の内側に追加する断熱用の「内窓」とは別のものです。窓の形を選ぶ前に、設置したい壁へ開口を作れるかを調べます。外の寒さや騒音が主な悩みなら、外窓・内窓の改修のほうが目的に合う場合があります。
掲載画像は室内窓の形や配置を伝えるための生成イメージです。特定製品の仕様や施工事例を示すものではありません。

室内の壁だから、どこでも穴を開けられるわけではありません。LIXILの「室内窓はリフォームで後付けできる!工事の流れや取付け条件は?」は、構造上必要な壁か、壁内に電気設備などがないか、製品に必要な壁厚があるかを、現地調査で確かめるよう案内しています。
見た目が同じ白い壁でも、中の役割は違います。図面があれば用意し、コンセントやスイッチの位置も施工会社へ伝えます。壁の厚みだけ測って製品を注文したり、自分で穴を開けて中を調べたりする段階ではありません。
マンションも一律に自由ではありません。パナソニックの「マンションリフォームのチェックポイント」は、管理規約と構造の制約を確認する必要があり、壁式構造では室内にも大きな開口を取りにくい壁があると説明しています。工事申請の進め方は、管理組合へのリフォーム申請も参考になります。
写真は、窓を付けたい側だけで終わらせないのがコツです。反対側に収納やスイッチがあると、希望の位置を変える相談につながります。同じ壁の両面が分かる写真に、残したい家具を書き添えておくと、現地で見るべき場所を共有しやすくなります。
開口を作る工事では、窓本体以外の仕上げも見積もりに含めます。LIXILの上記施工例でも下地補強と壁紙の復旧を行っています。壁の両側でどの範囲まで張り替えるのか、既存の壁紙が手配できない場合の仕上がりまで相談しておくと、窓だけの金額で比較する行き違いを減らせます。

室内窓の役割を、まず「光を取り入れる」と「開けて風も通す」に分けます。PanasonicリフォームClubの暮らしのヒント集「室内窓」では、開閉の場所を取らないFIX窓と、風を通す突き出し窓を紹介しています。FIXは開かない窓。光が欲しいだけなら、開閉機能を必ず付ける必要はありません。
| 方式 | 暮らしに合わせて見る点 |
|---|---|
| FIX窓 | 開閉しない採光用。両側から掃除できる配置かも考える |
| 突出し窓 | 開いた本体が出る側と、人や家具が使う場所を照合する |
| 引戸タイプ | 壁から飛び出さず横へ動く。開く範囲やレールの手入れを見る |
引戸式の製品もあります。DAIKENの「ieria(イエリア)室内窓 マドモ 引戸タイプ」は、壁から飛び出さない開閉方式を採用し、下レールの溝の清掃についても案内しています。開き方だけでなく、日常の手入れまで選ぶ材料になります。
突出し式なら、窓を開けた状態を図面や展示で確かめます。LIXILの「室内窓『デコマド』とは?選べる種類とカラー、室内窓の効果を解説」も、突き出す方向と設置位置によって生活動線の邪魔になる場合を挙げています。閉じた姿だけ見て選ぶと、廊下を通る人や椅子を引く動きとの重なりを見落としがちです。
風を通す室内窓があっても、家全体の換気がそれだけで完結するとは考えません。空気のこもりが主な問題なら、給気・排気まで含めた住宅の換気計画として相談するほうが、原因に沿った改修につながります。

家族の様子を見たい場所と、明かりだけ欲しい場所では、採光部の選び方が変わります。LIXILのデコマドの紹介には、視線が気になる場所で透明以外のガラスを選ぶ提案があります。DAIKENのマドモ引戸タイプには半透明の樹脂製採光部が使われており、室内窓の採光部はすべて同じ素材ではありません。
「半透明なら何も見えない」と決めず、明るさと距離を変えて見本を見る。これはカタログ写真を比べたあとに加えたい確認です。寝室の明かりがついた夜、廊下から近づいたとき、机に座ったとき。どんな場面を隠したいかを伝えれば、素材だけでなく窓の高さや位置も含めて相談できます。
視線を和らげることと、音を抑えることも別の判断です。DAIKENのHINT1「音環境」は、防音を部屋の部材全体で考える必要性を説明しています。オンライン会議の声や就寝中の音が気になる部屋なら、室内窓を含めた壁全体の仕様を相談し、ガラスの厚そうな見た目だけで静かさを判断しないことです。
LIXILの「室内用窓 デコマド 取付け説明書 MAP-516」にも、屋内用であり、水や風の通過を防ぐ機能はない旨が記されています。閉めれば外窓のように密閉できる前提を置かず、音や調理のにおいをどこまで分けたいかを、候補品の条件と照合します。

室内窓は、隣にある光を取り入れるためのものです。向こう側に背の高い収納を置く予定があるなら、窓を付けても見通しや光の通り道が遮られます。明るくしたい場所を先に決め、既存の外窓、部屋の向き、残す家具を一緒に施工会社へ伝えます。得られる明るさを、窓の大きさだけで保証することはできません。
机に向かう部屋なら、立って見た高さだけで決めない。いつもの椅子に座り、窓の向こうに何が見えたら落ち着くかを考えます。開閉する窓では、机を置いても操作できるか、窓台を拭くために無理な姿勢にならないかも見ておきたいところです。
高さや取付場所には、製品ごとの制限もあります。PanasonicリフォームClubの掲載製品では突き出し窓を最上部に設ける条件があり、DAIKENのマドモ引戸タイプはコンロ周りなど熱が発生する場所には設置しないよう案内しています。他の製品にも同じ条件をそのまま当てはめず、採用品番の施工説明書に沿って位置を決めます。
間仕切り自体を移動したい、部屋の数も変えたい場合は、室内窓だけを先に決めず、間取り変更でできること・できないことから工事範囲を考えます。今の部屋を残すのか、つくり替えるのかで、相談の順番も変わります。
最初の準備は、候補にしている壁の両側を写真に撮ることです。外窓や出入口、コンセント、家具まで写し、「光だけ欲しい」「開けて風も通したい」「隣室の様子は見せたくない」のうち、優先する希望を一つ添えて相談します。
写真で取付可否を確定するわけではありません。現地で壁と周囲の条件を調べてもらい、窓の方式・位置・壁紙の復旧範囲へ進むための準備です。リフォームプラザの内装リフォームとして、今の間取りを活かす室内窓の設置を相談できます。
リフォームプラザなら、お住まいの地域に対応した優良リフォーム会社への無料一括見積もりが可能です。まずはお気軽にご相談ください。
どの壁にも設置できるわけではありません。構造上の役割、壁内の配線など、必要な壁厚や下地を現地で調べて判断します。マンションでは建物の構造と管理規約も確認し、室内の壁だから自由に開口できるとは考えないことです。
この記事の室内窓は、部屋同士や部屋と廊下を隔てる壁に設ける窓です。外窓の内側に追加する断熱用の内窓とは、設置する場所と目的が異なります。外からの寒さや騒音が悩みなら、外窓側の改修を相談します。
FIX窓は開閉しないため、開けて風を通す用途には使えません。採光だけが目的か、通風も必要かを分けて選びます。開閉式にする場合は、開く方向や動く範囲が家具・通路と重ならないかを確かめます。
視線を和らげる素材であることから、遮音性や気密性までは判断できません。音やにおいを分けたい場合は、その希望を施工会社に伝え、候補の窓と壁全体の仕様を照合します。閉じれば完全に遮断できると考えないことです。
壁の調査、開口と下地補強、必要な設備の移設、両側の壁紙などの復旧範囲を見ます。家具の移動や養生も含め、どこまでが工事に入るかをそろえて比較すると、窓本体の価格だけでは分からない違いが見えてきます。
以下のメーカー公式情報を2026年10月20日に確認しています。発行年の異なる資料も含みます。製品ごとの設置条件や仕様を別の室内窓へ一律に当てはめず、採用する品番の最新の施工説明書・取扱説明書を照合してください。