費用相場2026.08.09
「古い給水管はいつ交換する?」「水回りをリフォームするなら配管も替えるべき?」——給排水管は壁・床・天井裏に隠れているため、漏水してから劣化に気づくことがあります。この記事では、給水管・給湯管・排水管リフォームの費用目安、交換を検討するサイン、部分補修・更新・更生工法の違い、マンションの共用部分と専有部分、見積書の確認点を解説します。

費用は配管の長さだけでなく、床下・壁内への入りやすさ、管種と口径、水回りの数、内装復旧、マンションの作業条件で変わります。次は一般的な住宅の概算目安です。
| 工事内容 | 費用目安 | 主な作業 | 費用が増える条件 |
|---|---|---|---|
| 漏水箇所の部分補修 | 2万〜10万円程度 | 漏水調査、部分的な管・継手交換 | 壁内・床下、高所、原因箇所が不明 |
| 水回り1か所の配管更新 | 5万〜20万円程度 | 給水・給湯・排水の部分更新 | 配管移設、床・壁の広い復旧 |
| 戸建ての給水・給湯管更新 | 25万〜60万円程度 | ヘッダー、樹脂管、止水栓の更新 | 2階水回り、基礎貫通、露出配管不可 |
| 給排水管の全面更新 | 40万〜100万円以上 | 給水・給湯・排水管と内装復旧 | 全面解体、排水勾配変更、土間工事 |
| マンション住戸内の更新 | 30万〜80万円程度 | 専有部分の配管更新と申請 | 共用管接続、断水、指定工法、階下作業 |
上記は目安で、内装や設備本体の交換費は別になる場合があります。キッチンはキッチンリフォームの費用相場、浴室はお風呂リフォームの費用と工事の流れも合わせて確認してください。
| 配管 | 役割 | 主な確認点 |
|---|---|---|
| 給水管 | 水道メーターから各設備へ水を送る | さび、圧力低下、継手漏れ、止水栓 |
| 給湯管 | 給湯器からキッチン・浴室などへ湯を送る | 温度変化、ピンホール、保温、循環配管 |
| 排水管 | 汚水・雑排水を勾配で排出する | 詰まり、逆流、異臭、勾配、接続部 |
設備が新しくても、接続先の既存管が劣化していれば漏水リスクは残ります。見積もりでは「新しい配管がどこまでで、どこから既存管を再利用するか」を図面で確認しましょう。

漏水の原因は配管以外にも防水層、設備接続部、結露などがあります。見える染みだけを補修せず、圧力試験、通水試験、内視鏡、含水率など必要な調査方法を施工会社と相談してください。

| 工法 | 向いている状況 | メリット | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 部分補修 | 原因が局所で周辺管が健全 | 費用と解体範囲を抑えやすい | 別の場所で再発する可能性 |
| 更新工法 | 広範囲の劣化、間取り変更 | 新しい管へ交換し経路も見直せる | 解体・復旧費、居住への影響 |
| 更生工法 | 既存管を残して内面処理できる場合 | 壁・床の解体を抑えやすい | 管種・劣化・口径の適用条件と保証 |
| 露出配管・迂回配管 | 隠蔽更新が難しい建物 | 解体を減らし点検しやすい | 見た目、凍結、保温、固定方法 |
工法名だけで選ばず、事前調査結果、施工範囲、耐久性、保証、将来の点検性を同じ条件で比較します。既存管を残す場合は、対象外となる継手・バルブ・排水管の扱いも確認しましょう。

マンションでは、住戸内に見える配管でも管理規約上の共用部分に該当する場合があります。国土交通省のマンション改修資料でも、パイプスペース内の立て管や住戸入口までの配管と、住戸内配管の区分を確認する考え方が示されています。
共用管と専有管を同時に更新することで、接続部の調整や費用を効率化できる場合があります。管理組合の長期修繕計画を確認し、住戸単独工事の時期を決めましょう。
| 段階 | 実施内容 | 確認する書類・記録 |
|---|---|---|
| 1. 現地調査 | 配管材、経路、漏水・詰まり、点検口を確認 | 調査写真、既存配管図、改修履歴 |
| 2. 工法選定 | 更新範囲、管種、経路、内装復旧を決定 | 新設配管図、材料仕様、見積明細 |
| 3. 申請・養生 | 管理組合申請、断水告知、搬入・養生 | 工程表、申請書、緊急連絡先 |
| 4. 施工・試験 | 撤去・新設、接続、圧力・通水・排水試験 | 施工写真、試験記録、追加工事承認 |
| 5. 復旧・引渡し | 床・壁復旧、清掃、設備動作確認 | 竣工図、保証書、取扱説明 |
見積書には、管種・口径・長さ、継手、バルブ、保温、解体、内装復旧、既存管撤去、廃材処分、試験、申請、保証を分けて記載してもらいます。相見積もりはリフォーム見積もり比較の7つのポイントも参考にしてください。
築年数だけでは判断できません。配管材、施工方法、水質、改修履歴を確認し、築20年以上で履歴が不明な場合や赤水・漏水・詰まりがある場合は調査を依頼しましょう。
壁や床を開ける工事は隠れた配管を更新しやすい機会です。材質、設置年、接続部、再利用範囲を確認し、設備だけ交換した後の再解体を避けます。
更新は新しい管へ取り替え、更生は既存管の内面を処理します。解体範囲、管種・劣化状態の適用条件、耐久性、保証で比較してください。
住戸内でも共用部分に該当する配管があります。管理規約を確認し、管理組合の承認と断水調整を行ってから施工します。
管種、口径、更新範囲、経路、継手、保温、解体・復旧、試験、既存管撤去、処分、保証を確認し、再利用部分も明記してもらいます。
給排水管リフォームは、見えている設備だけでなく隠れた配管の材質・経路・再利用範囲を確認することが重要です。水回りの解体時期に合わせ、更新・部分補修・更生工法を同じ条件で比較しましょう。マンションでは管理規約と共用管の更新計画を先に確認してください。
リフォームプラザでは、給排水管を含む水回り工事に対応した地域のリフォーム会社へ無料で一括見積もりを依頼できます。工法と復旧範囲を比較したい方は、お気軽にご相談ください。