費用相場2026.08.09
「コンセントを増やす費用はいくら?」「エアコンや食洗機には専用回路が必要?」——同じコンセント増設でも、近くの回路から分岐する工事と、分電盤から専用配線を引く工事では費用も安全条件も異なります。この記事では、コンセント増設・移設、専用回路、200V化、分電盤交換の費用目安、現地調査と見積書の確認点を解説します。

費用は、既存回路から分岐できるか、壁内へ隠蔽できるか、分電盤からの距離、電圧、接地、分電盤の空き回路で変わります。
| 工事内容 | 費用目安 | 主な作業 | 費用が増える条件 |
|---|---|---|---|
| コンセント交換・口数変更 | 0.8万〜2万円程度 | 既存位置の器具交換 | 接地追加、配線劣化、特殊器具 |
| 既存回路から増設 | 1.5万〜4万円程度 | 近くの回路から分岐配線 | 長距離、壁内隠蔽、補修 |
| 専用回路の新設 | 3万〜8万円程度 | 分電盤から専用配線・ブレーカー | 上下階、配管、天井・壁開口 |
| 100V・200V切り替え | 2万〜6万円程度 | 回路、ブレーカー、器具の変更 | 引込・分電盤・配線の改修 |
| 分電盤交換 | 8万〜20万円以上 | 分電盤、主幹、回路の更新 | 回路増設、契約容量、幹線改修 |
器具代、出張費、壁・天井の補修、専用回路、200V化が別項目になる場合があります。「コンセント1か所」の単価だけでなく、配線経路と復旧範囲を含めて比較しましょう。

| 方式 | 特徴 | 確認点 |
|---|---|---|
| 既存回路から分岐 | 照明や他のコンセントと同じ回路を共有 | 回路の既存負荷、同時使用、ブレーカー容量 |
| 専用回路 | 分電盤から特定機器まで単独配線 | 機器の電圧・消費電力、配線太さ、接地 |
| 200V回路 | 対応機器へ200Vを供給 | 引込方式、分電盤、ブレーカー、専用器具 |
コンセントの形状が合っていても、回路容量が不足すれば安全に使えません。使用予定の家電型番と定格電圧・消費電力を施工会社へ伝え、同じ回路で使う機器も含めて負荷を確認します。

| 機器 | 確認する仕様 | 設置場所の注意 | 関連工事 |
|---|---|---|---|
| エアコン | 100V・200V、能力、専用回路 | 室内機の近く、接地、室外機経路 | 分電盤・配線・貫通穴 |
| IHクッキングヒーター | 200V、定格容量、接地 | キャビネット内、熱と水への配慮 | ガス撤去、幹線・契約容量 |
| 食器洗い乾燥機 | 機種指定の電源と接地 | 水漏れ、点検性、収納干渉 | 給排水、キッチン加工 |
| 衣類乾燥機・洗濯乾燥機 | 消費電力、接地、専用回路 | 湿気、水栓、排水、換気 | 棚補強、排湿・ガス工事 |
| 電子レンジ・オーブン | 定格消費電力、同時使用 | 放熱、蒸気、家具内寸 | キッチン回路の分離 |
専用回路の要否は家電の種類だけで決めず、メーカーの施工説明書と既存回路の負荷で判断します。キッチン全体の改修はキッチンリフォームの費用相場、浴室乾燥機は浴室乾燥機の後付け費用も参考にしてください。

分電盤に空きがない場合でも、小型ブレーカーへの変更で対応できるとは限りません。盤の定格、回路数、配線、将来追加する設備まで含めて更新の要否を判断します。
| 配線方法 | メリット | 注意点 |
|---|---|---|
| 壁内・天井内の隠蔽配線 | 仕上がりがすっきりする | 開口・下地補修、断熱材、構造材を確認 |
| モールによる露出配線 | 解体を抑え、既存住宅で施工しやすい | 見た目、固定、曲がり、家具との干渉 |
| 床下・小屋裏経由 | 居室の開口を減らせる場合がある | 点検口、上下階、断熱・防火区画 |
内装リフォームと同時なら、壁紙や床を仕上げる前に配線できるため、隠蔽配線の自由度が高まります。コンセント位置は家具、扉、カーテン、掃除機、充電機器まで想定して決めましょう。
一般住宅の屋内配線設備を設置・変更する電気工事は、電気工事士法により原則として電気工事士が従事します。経済産業省は、エアコンなど始動電流が大きい機器を一般回路で他の機器と併用すると、過電流でブレーカーが落ちやすくなり、出火につながるおそれがあると案内しています。
施主が化粧カバーや延長コードを用意することと、壁内配線・コンセント・ブレーカーを施工することは別です。感電や火災を防ぐため、資格者が在籍し、必要な登録を行っている電気工事業者へ依頼してください。
相見積もりでは、単価だけでなく回路設計と内装復旧の範囲をそろえます。見積書の比較方法はリフォーム見積もり比較の7つのポイントをご覧ください。
既存回路から短距離で分岐する工事は比較的安く、壁内配線、専用回路、200V化、分電盤交換が加わると費用が上がります。現地調査で配線経路と回路容量を確認してください。
機器の消費電力、電圧、メーカー条件、既存回路の負荷で判断します。機器仕様を電気工事業者へ伝え、適切な専用回路を確認しましょう。
分電盤、引込電源、配線、ブレーカー、接地が対応すれば変更できる場合があります。コンセントだけを交換せず、回路全体を確認します。
屋内配線の設置・変更は原則として電気工事士が行います。感電・火災のおそれがあるため、無資格で壁内配線や器具交換を行わないでください。
専有部分内で可能な場合がありますが、躯体への穴あけや管理規約の制限を確認し、必要な工事申請を行います。
コンセント増設は、器具を付けるだけでなく、回路容量、専用配線、電圧、接地、分電盤、内装復旧を含む電気工事です。使う家電の型番と設置場所を伝え、配線経路と試験内容が明確な見積もりを比較しましょう。
リフォームプラザでは、コンセント・分電盤を含む電気設備工事に対応した地域のリフォーム会社へ無料で一括見積もりを依頼できます。内装工事と合わせて比較したい方も、お気軽にご相談ください。